インフルエンザでお困りの方へ

インフルエンザと多発性硬化症の関連性と特効薬とは

インフルエンザは寒気と乾燥の多くなる時期に活発化する感染症の一つです。

日本では11~4月の寒く乾燥する時期によくあらわれ、重症化する場合に備えて任意で予防接種を受ける人もいますが、最近では学校での集団強制接種が廃止されたこともあり予防接種を受ける人も減少してきています。

インフルエンザは普通の風邪薬などでは効果がないので、特効薬としてタミフルやリレンザといったノイラミニダーぜ阻害薬が有効とされています。
インフルエンザウイルスがほかの細胞に増殖を広げる際に、ノイラニダーゼ゙という酵素を必要としますが、タミフルやリレンザはそれを細胞内に閉じ込めることによってウイルスの増殖を防ぐものです。

ただ、ウイルスの増殖は防げても、インフルエンザの症状が改善するには時間がかかるため、特効薬としての是非が問われています。

実はインフルエンザと多発性硬化症には関連性があると言われています。

多発性硬化症とは、脳や脊髄にある神経細胞が何らかの原因により炎症を起こして神経伝達がスムーズにいかなくなる病気で、最近は若い世代にも多いとされています。

多発性硬化症により神経が損傷するため、排尿や排便障害、視力の低下などの症状が見られ、ひどくなると手足にしびれが生じて歩行が困難になります。

原因は定かではなく、一種の自己免疫病と考えられているため、免疫抑制剤などの治療法を行ってきましたが、その場合はインフルエンザなどの感染症に感染する割合が高くなります。

今のところ特効薬はなく、急性期の場合にはステロイドの大量注射やS1P1受容体調整治療薬などで維持療法を行いますが、再発と寛解を繰り返すのが特徴と言えます。

免疫抑制を行っているとインフルエンザ以外にも様々な感染症に係るリスクは健常者よりも高くなるため、治療の際は最善の注意が必要となる病気です。